小池たかしの寝言 『恐怖の立体駐車場』 その③

百貨店の立体駐車場で

錯乱状態におちいったボクは、

必死で駐車スペースに入れようとしますが、

とにかく狭い！

１回切り返してもだめ…。

２回…も入らん。

３回…４回……。

後から後から、ボクが入れるのを

待っている車がたまっていきます。

『お父さん、待ってはるよ』

『わかってるって！』

これは無理だなと思いました…。

オレは永久にこの駐車スペースに入れられないな…。

後は車を置いて逃亡する意外にない、

妻を置いて…。

と思った時、奇跡的に車は

駐車スペースに入って行きました。

妻が、待っている車に言いました

『すいませんねぇー、運転がヘタなもんで…』

妻もわかってたんです…。